心臓病持ちのペットとジェネリック薬品の相性

近年犬の寿命が延びるにつれ、心臓病は犬の病気の中でも比較的よくみられるようになってきました。動物病院で愛犬の心臓に異常があることが見つかったとしても慌てず、まずは心臓の病気について理解を深めることが大切です。

生まれつき心臓に異常があった場合は、手術により完治させることができるものもありますが、犬の心臓病の多くは一生、薬を飲み続ける必要があります。薬を使って心臓の異常そのものを治すことはできませんが、心臓病を持つ犬がなるべく快適に過ごせるよう、病気の進行を遅らせたり、症状を和らげてあげることができます。心臓病の薬は症状に応じて様々な種類がありますが、早期に心臓病を発見し、早い段階で治療を開始すればお薬の種類も少なく、病気が進行するほどお薬の種類が多くなってしまうことが多いです。

主な心臓病の薬はこちらです。

・ACE阻害薬
血管を広げて心臓の負担を軽くしたり、心臓や腎臓を保護してくれるお薬です。心臓病の初期から処方されることが多いです。
・強心
弱ってしまった心臓の収縮力をサポートするお薬です。中でもピモベンダンという薬は、血管を広げる作用も併せ持っているので、心不全の治療に有効です。
・利尿薬
おしっこの量を増やして、体の余分な水分を排泄しやすくするお薬です。おしっこがたくさん出る分、喉も乾きやすくなるので、お水はいつでも飲めるようにしてあげましょう。